ウィッチャー3 の面白さとは

数年越しでやっとクリアできました。本編だけですけども。

元々ps3版を買って面白いんだけどヘビィなゲームだからか積んでしまい昨年にps4版を買いやっとクリアしましたね。

というわけでクリアして色々思うことがあるのでこちらでツラツラと記録しておこうかと。

 

ウィッチャー3。個人的な感想は面白かった。

ただ100点満点中何点とか星が何個っていうタイプで評価してしまうと減点せざる負えない要素もある。100点満点を取れるゲームではないだろう。ただRPGにおいて一つの到達点と言ってもいいくらい面白かった。

まず先ほどの減点せざる負えない要素について。

エスト経験値のシステム。これは推奨レベルの低いクエストが割と後半でもでてきたが、自分のレベルよりクエスト推奨レベルが一定値下回っている場合に経験値が全然もらえないということ。まぁアイテムだとか装備がもらえる場合もあり、全くの無駄にはならないのではあるが、クエストにもそれなりに時間がかかるので私の場合は『今更その程度の依頼受けてられねーよ!』という感じで飛ばしていました。

次に、武器や防具の性能。レアリティと武器レベルで大体の性能が決まってるように思うがちょっとわかりにくい。拾った段階ではレアリティしかわからず、調べるには拾ってメニュー開いて所持品一覧まで行く必要がありそれなりに時間かかるしめんどくさかった。基本的にウィッチャー装備で押し通した。

がらくた類の分解がめんどくさかったりUI周りには課題が残る。

そんなとこかな?まぁでも私にとっては些細な問題ではある。

個人的にはがっつりとしたいかにもチュートリアルのようなチュートリアルはほぼなく手探りで学ぶのも好きだからというのもあるがわかりにくいUIや不親切なチュートリアルというのは勿体無いのかもしれない。

あと、前作プレイしてないからそこを補完しないといけないのもストレスかも。面白いからこそ気になるわけですし。シリの渋滞してる設定とかその他もろもろね。ワイルドハントってなんなのか未だによくわかってない。

と、気になる点はこのくらいかな。

良い点に入る前にちょっと思ったことがあり、このゲームは海外産でよくスカイリムと比べられることが多いように感じるけどこのゲームと比較するべきなのはメタルギアシリーズの方じゃないかな?と思う。

確かにスカイリムと似てる点も多いが決定的に違うのが主人公が自分かゲラルトか、一人称か三人称か。だからメタルギア シリーズが好きな人がやる方が楽しめるんじゃないかな?

 

良い点について、まずウィッチャー3が抜きん出てるのが世界観とストーリー。それは多くの人が認めることだと思う。ではなぜ世界観がいいのか。ここを勘違いしているゲームや物語が多いように感じるので重点的に語ってみたいと思う。ここから本題。

世界観の設定は割とありきたり。指輪物語的な西洋ファンタジー。ほんとよくある。もちろんその世界の歴史もあるし文化もある。ただウィッチャー3において印象的なのはその歴史文化の作り込み。

なぜウィッチャーは数が少ないのか、ゲラルトはなぜ強いのかとかちゃんと筋が通ってる。仲間達もそう。このゲームの仲間は常に一緒にいるわけではない。仲間には仲間の人生があり目的がある。主義主張がある。プレイヤーであるゲラルトと食い違えば最悪殺し合いになることもあるくらいだ。

エストを依頼してくる方々も面白い。

行方不明の家族を探してくれと依頼されるも依頼主が嘘ついてたり。

人が困り他人に報酬と引き換えに依頼してしまうよほど追い詰められてる人が多くいる。

もちろんシンプルな復讐とかもある。

ここで世界観の良さとは、その世界に住む人が本当に悩んでる苦しんでるような設定を織り込み、その世界の住人としとのリアリティを表現できているのかが世界観の良さに直結してるんだと思う。

私はもちろん日本語版でプレイしましたが吹き替え声優さんの演技力はもちろん。主人公や主要登場キャラ達の顔の表情の豊富さにはびっくりしてました。間がね…間の取り方というか…

ゲームなんだけど思ったようにならない世界にリアリティを感じ、わかってはいますがまるでほんとにあるかのような世界観を作り上げたことがウィッチャー3最大の面白さじゃないかなと思う。

決して全世界のために戦うわけではないゲラルト達。まぁ気づけば世界を背負っちゃってるんだけども。守りたいもののために犠牲にしたものがあったり。

すごい主観だけどあのゲームの皮肉の言い回しとか罵り方とかすごい気持ちいい。

私はラスト雪の降る田舎でのエンディングでしたが終始切ない空気がたまりませんでした。最高です。

ごちそうさまでした。